広報担当です。先日公開した記事までは会員の団体臨時列車乗車記が続きましたが、今回は会員の日ごろの小旅行を紹介します。今回取り上げるのは私の小旅行です。行先は静岡県の伊豆半島を走る伊豆箱根鉄道駿豆線です。今回は駿豆線に乗りに行くまでの様子を取り上げたいと思います。

東京駅9番線停車中の185系「踊り子」。筆者撮影。
昔ながらの書体がどこか風情を感じさせる側面表示。筆者撮影。
交互に表示される行先のうち、修善寺行きの方を表示する電光掲示板。
修善寺行きは後ろ5両でグリーン車は組み込まれていない。筆者撮影。
伊豆急下田行きの方を表示する電光掲示板。
伊豆急下田行きは10両編成で、グリーン車はこちらに2両(4・5号車)に組み込まれている。
筆者撮影。

かれこれ1か月以上たってしまった冬休み最後の日曜日、「踊り子105号」に乗って三島まで向かいました。「踊り子105号」は、伊豆急行線の伊豆急下田駅まで向かう前より10両と、駿豆線修善寺駅まで向かう後ろより5両の2階建て列車となっています。東京から熱海までは15両で運行される同列車は、国内の在来線特急列車の中でも一番長い列車であるはずです。

乗車したのはモハ185-12号車。三島まで力強い走行音をたっぷり楽しめました。筆者撮影。
「神戸 川崎重工 昭和56年」と書かれたプレート。筆者撮影。

乗車した車両は製造から38年も経つ車両でした。これほど長きにわたって活躍しているということを見るに、185系は東海道線東京口にとって使いやすい車両ということでしょうか。185系は特急「踊り子」号のほか、平日に運行される「湘南ライナー」としてもつかわれる他、青春18きっぷの時期に運行される臨時夜行快速「ムーンライトながら」など、各地で運行される臨時列車にも充当されています。過去には普通列車としての運用も存在していたこともあり、ほかの国鉄・JRの特急型車両にはない万能性をもった車両といえましょう。使い勝手の良さが、車両の置き換えペースがかなり速いJR東日本管内において、40年近く活躍を続ける理由になっているのでしょうか。

特急型車両にしてはかなり幅が広いドア。筆者撮影。

普通列車に充当されることも考慮した設計となっており、ドアは片開きながら幅が広めになっています。一方でデッキ付きでドアは片側2か所(グリーン車は1か所)という設計は、駅間距離が比較的長めの東海道線や宇都宮・高崎線などでないと、普通列車に充当することはかなり難しそうです。

東京を出た185系「踊り子」は、大船まではこまめに停車しながら走ります。大船までの通過駅は新橋と戸塚だけでした。大船を出ると列車は特急列車らしくを飛ばし始め、小田原、湯河原、熱海とかなりのペースで西へと進みました。

小田原で見えたのは伊豆箱根鉄道大雄山線の5000系。筆者撮影。

熱海で伊豆急下田行きと切り離され5両編成となり、伊東線方面へと出発した相方を見送った後、発車しました。熱海から先はJR東海管内に入るため、乗務員もJR東海の方に交代します。列車は丹那トンネルなどのトンネルをくぐり、函南を通過、山を抜けて景色が開けてくると、三島に到着します。

三島に到着した「踊り子」。筆者撮影。

東京から約1時間半、列車は三島に到着しました。三島駅では1番線に停車。ここから列車は駿豆線へと入っていきます。市街地や田園地帯等を抜けつつ、列車は修善寺へと向かっていきます。

三島駅1番線にある駿豆線との連絡線分岐点。筆者撮影。

駿豆線への連絡線は東海道線三島駅1番線の中ほどにあります。1番線のホームをよく見ると、ポイントの付近の黄色と黒で示されている箇所が少し欠けていることがわかります。

ホーム側に大きく膨らみながら連絡線へと入る様子。筆者撮影。
最後部車両もかなりギリギリ。筆者撮影。

連絡線のポイントの角度がかなり急であり、ホームに切り欠きを設けないとホームと車両が接触してしまうため、このような構造となっています。

駿豆線へと入っていく「踊り子」。筆者撮影。

駿豆線に入った「踊り子」ですが、駿豆線内においては実は「乗り得列車」でもあります。これは一部の読者の皆様の中ではすでに周知のことかと思われますが、5両中2両設定されている自由席車両は、駿豆線内のみの乗車であれば、特急料金は不要となっています。「踊り子」号以外は全て各駅停車となっており、東京や横浜から修善寺などの観光地へのアクセス特急だけではなく、駿豆線内における特別料金不要の速達列車としての機能も持ち合わせているといえましょう。

東京から三島までは新幹線で向かうことができ、むろんそちらの方が早く到着し、また列車の本数も新幹線の方が「踊り子」よりも多いことは確かです。しかしながら、ゆったりとした雰囲気や東京や横浜などの大都市から郊外へとだんだんと移り行く車窓など、新幹線にはない良さもあります。現在「踊り子」号に充当されている185系車両ですが、登場から40年近くが経過しており、近い将来に置き換えられてもおかしくはないといえましょう。国鉄民営化からすでに30年以上が経過した今、東京駅を定期列車で発着する国鉄型車両は、この185系と武蔵野線の205系のみとなっています。確かに快適性や車内設備などの面において最新型車両と比べて劣るという声も一部では聞こえますが、昔ながらの車両に乗って東京から気軽に旅に行ける貴重な存在といえましょう。

三島駅の駿豆線ホーム。西武線と、江ノ電?!筆者撮影。

さて、列車を降りて駿豆線ホームへと移動します。ホームには列車が止まっていますが、どちらも普通の車両とは明らかに違いますね。奥の列車は1300系1301編成です。元々西武鉄道に在籍していた車両で、西武鉄道時代の塗色を再現している車両です。手前の、どことなく江ノ電のような色の列車は、かつて存在した軌道線の車両の塗色を再現した3000系3501編成です。

改札を通ると・・・。筆者撮影。

駿豆線の改札を通ると、こんなイラストが描かれたパネルが飾られていました。乗客を明るく出迎えているのでしょうか・・・。

旅自体はここからさらに続くのですが、今回の記事はこれにて締めさせていただきます。お読み下さいまして、ありがとうございました。

(写真は全て筆者が撮影)

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